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慌てなくていい。急がなくていい。前を向いて、少しずつ。地に足つけて、一歩ずつ。


by hibinag
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「幕末」と「舌鼓」~晩秋・京都ツアー

ふと思い立って京都へ行ってきた。
テーマは「幕末」と「舌鼓」。
基本的に経過に沿ってリポートします。



【1】
往路。
大阪まで出て、梅田から阪急に乗る。
予想はしていたがものすごい人。
そして、やはり予想どおり、かなりの人が桂で下車。
嵐山あたりへ紅葉狩りといったところだろう。

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こちらは終点・河原町まで出て、東へ歩く。
四条大橋から鴨川沿いに少しだけ降り、また戻る。
昼時だったので、花見小路通近くの店に入る。

「幕末」と「舌鼓」~晩秋・京都ツアー_e0061584_165172.jpg

「久露葉亭 濁屋善」
町家風のこじんまりした造り。
店内は畳敷きに円卓がいくつかとカウンター。
実は違う店に行く予定だったのだが、サンが「カレーが食べたい」と言ったので、
店先のメニューを見て、ここに決めた。

というわけで、サンは「京元祖生麩カレー」と「京風うどん」のセット。
その名のとおり、生麩が入っている。

私は「じゃこしそ御飯」と「京風うどん」のセット。
「幕末」と「舌鼓」~晩秋・京都ツアー_e0061584_17846.jpg


そして妻は「お昼の三都物語セット」。
「生湯葉」「生麩田楽」「青豆豆腐」に「じゃこしそ御飯」の組み合わせ。
「幕末」と「舌鼓」~晩秋・京都ツアー_e0061584_174811.jpg


成人男子としては、量はやや物足りないが、味は良かった。
店主の愛想が悪いのは、まあ「京都らしさ」ということにしておこう。
どこがどう京都らしいのかは聞かないように。

【2】
店を出て、さらに東へ。
目的地は「霊山歴史館」だ。
「幕末」と「舌鼓」~晩秋・京都ツアー_e0061584_181213.jpg

全国で唯一の幕末・明治維新の専門歴史博物館だとかで、
「幕末維新ミュージアム」との異名があるようだ。
ちょうど明日まで「龍馬と新選組の時代」という特別展が行われていた。
てか、それをネットで見つけたから来た、というのが本当のところだけど。

残念ながら、館内は撮影禁止だが、
唯一、坂本龍馬や土方歳三、徳川慶喜の等身大(?)写真と記念撮影ができるコーナーがある。
「幕末」と「舌鼓」~晩秋・京都ツアー_e0061584_133798.jpg

案内パネルによると土方は推定163cm、龍馬は172cmだそうだ。
龍馬は巨漢だったと言われるが、この推定身長が本当なら、当時としては確かにデカい。
それに引き換え、慶喜の小さいこと!
正確な数字を忘れてしまったが、たしか155cmぐらいだったと思う。

2年前の大河以来、この時代への思い入れが強くなった私としては、
一度は見ておきたい場所だったので、行けて良かった。
サンにとっては、あまり面白いとはいえない場所だったとは思うが、
館内にパソコンを使ったクイズができるコーナーがあり、
妻がサンを遊ばせてくれている間に、展示物をぐるっと一通り見てきた。

ちなみにそのクイズ、いくつかのジャンルに分かれており、
妻とサンは「新選組」に挑戦、何度目かで10問全問に正解。
アドレスを登録すると「賞状」が送られてくるという仕組みで、
帰宅後、メールをチェックしたら、ちゃんと届いていた。
これでサンも、晴れて(?)新選組隊士だ(笑)。
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【3】
歴史館のすぐそばには、「霊山護国神社」がある。
その中に「明治維新史跡公園」という一帯があり、多くの幕末志士が眠っている。

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龍馬と、盟友・中岡慎太郎の墓。
ここまでの山道を登ってくる途中に、参拝者によるメッセージが書かれた御影石のボードが
いくつも置かれているのだが、目に入るすべてが龍馬に対するものだった。
龍馬人気の根強さを感じながら辿り着くと、やはり多くの人が手を合わせに来ていた。

ちなみに、この近くに二人の銅像があるらしいが、私は見なかった。
龍馬の像いうたら、やはり桂浜に勝るものはない(と思う)きに。


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桂小五郎(木戸孝允、写真右)と、妻・松子(幾松、同左)の墓。
龍馬・慎太郎の墓より、さらに高い場所にある。
そのせいか、訪れていた人は、ほとんどなかった。
別に松子だから嫌われているとかいうわけではないと思う←ヲイ

【4】
神社から坂道を下り、高台寺通(ねねの道)を経て下河原町通へ。
妻とサンにとっての本日のメインイベント、デザートタイムだ。

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「京洋菓子司ジュヴァンセル 祇園店」
昨夜、ネットでにわか勉強していて、私と妻の心に引っ掛かった。
引っ掛かったのはこれ↓
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団子にわらび餅、求肥、パウンドケーキ、果物類などを…

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グリーンの液体に入れて…

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こんなふうにして食べる。すなわちフォンデュ。
これ、商品名としては「祇園フォンデュ」といい、件の緑色は抹茶チョコレート。
小さい時から(今でも小さいけど…)抹茶好きのサンなら、きっと喜ぶに違いない!
と思って本日のツアーに組み込んだわけですが、目論見どおりでした(笑)。

抹茶が濃い目で少し苦さがあったが、サンは「美味しい♪」を連発。
さらに、具材を食べ終わった後は、抹茶チョコが残った器にミルクを注いでくれる。
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抹茶ミルクに目がないサンは大喜びでした。
抹茶チョコはかなり濃厚なので、けっこう腹いっぱいになります。

【5】
この後、すぐ近くの八坂神社に立ち寄り、サンが「恋みくじ」を引いたり(笑)、
さらに三条まで北上して、私は駆け足で史跡めぐりをしたりしたが、
そんな中やらそれ以前やらに撮った写真を並べてみる。

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▲霊山護国神社にて。龍馬・慎太郎の墓に向かう途中、京の町を見下ろす。

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▲高台寺月真院。
霊山護国神社から「ジュヴァンセル」へ向かう途中の高台寺通にて。
ここは新選組参謀だった伊東甲子太郎の一派が組を脱退し、
御陵衛士として活動していた時の拠点で、彼らは「高台寺党」とも呼ばれていた。
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高台寺通は狭い小道ながら、人の往来は思いのほか激しく、
写真を撮るのがままならない状態だった。
私が道の反対側からカメラを構えていると、通行中の皆さんが足を止めてくれるのだが、
それがかえって申し訳なく、慌ててシャッターを切った。
帰宅してPCで拡大表示して確認したら、思い切りピンボケだった。残念。

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▲八坂神社正面。この前で新選組副長助勤・谷三十郎が斬られたらしい。
「最近、ないがしろではない…ぐわっ!」←マニアねらい

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▲入手した史跡地図によると、ここらに祇園会所があったらしい。
池田屋事件の夜、新選組隊士はここから不逞浪士を取り締まりに行った。
そして今日の夕刻、このコンビニで、サンはトイレを借りた。

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▲その池田屋は三条通にあった。
よく知られているとおり、跡地にはパチンコ屋があり、店の脇に碑が建っている。

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▲鴨川べりから三条大橋を臨む。
この橋の向こう側の河原に、江戸・板橋で斬首された近藤勇の首がさらされた。
私は両親が京都生まれ京都育ちなので、親戚も多く、
この風景も子供の頃に何度となく見たはずだが、
その風景が刻んだ歴史の一端を知る前と後とでは、やはり見え方が違う。
そんな場所が、この町にはもっといっぱいあるはずで、
だから私は、またこの町を訪れようと思う。
by hibinag | 2006-11-25 23:02 | 09.紀行・リポート