慌てなくていい。急がなくていい。前を向いて、少しずつ。地に足つけて、一歩ずつ。


by hibinag
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埋められないピース

今日はジョン・レノンの命日。
正確に言えば、日本時間では9日なんだけど、
ニューヨーク現地時間では8日の、確か22時50分…だったかな?

もう、あれから25年になる。
そうか、そんなに経つのか…という感慨は、実は私には薄い。
というのは、その頃の私はまだ、ジョンのことをよく知らなかったからだ。
私がビートルズにハマり出すには、ジョンの死から1年と少し、
時計の針を進めなければならない。

つまり私は、ジョンの死をリアルタイムでは知らない。
いや、「事件」としては知っているし、当時よく聴いていた
関西ローカルのラジオ番組で、速報を聞いたパーソナリティが
大騒ぎしていたことも記憶の片隅にはある。

だが、当時の私にとって、それは単なる「有名人の死」でしかなかった。
当時の私には、その悲報の主人公が、これほどまで私の人生に深く関わる
存在になるとは、全くもって予想だにしていなかったのだ。

すごくおかしな言い方だが、私はそれが、すごく悔しい。
今でもどこかで、その気持ちを引きずっている。
「間に合わなかった」。
ジョンを思う時、その種の後悔にも似た感情が、どうしてもついて回る。
彼の死を衝撃的に受け止める機会を逸した事実、
その喪失感の大きさを腹の底から実感できない自分がもどかしい。

もちろん、それができていたからといって、事実は何も変わらない。
私が今ぐらいジョンのことを身近に感じていたとしても、
彼を凶弾から救うことなど、できたはずもない。
後悔は、私の独りよがりな思い込みにすぎない。

それでもしかし、私の心の中にあるビートルズのパズルには、
一生埋めることのできないピースがある。
そんな思いに囚われ続けながら、20年以上の月日を流してきたのだ。

Just like Starting Over.

5年にも及ぶ活動休止からの再出発への宣言は、
そのままレクイエムとなった。
当時、よく知らなかったはずのメロディーを耳にするたび、
私の心の奥は疼き、鼻のてっぺんがツンとしてくる。

12月8日は、今年も寒い。

【蛇足】
今日は太平洋戦争開戦、すなわち真珠湾攻撃の日でもある。
だが、こちらは現地時間だと7日。
つまり、ジョンの命日とは1日ズレているのだ。
戦争は日本基準、海外スターの死は現地基準。
もちろん時代背景の違いなのだが、一方が一時期
熱心に平和の歌を歌ってきた人だけに、対比が興味深い。
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by hibinag | 2005-12-08 22:49 | 05-1.Beatles