慌てなくていい。急がなくていい。前を向いて、少しずつ。地に足つけて、一歩ずつ。


by hibinag
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素晴らしき別世界2

~つづき~


5時が迫る。予定開演時刻まで1時間ばかり。いよいよ会場に入る。

アリーナへの階段を降りながら、急に気持ちが高ぶってくるのを感じた。後方からステージを臨む。あそこに、もうすぐポールが登場するわけやね。

さて、座席は既報のとおり69列目。アリーナ席は全部でだいたい80列前後か。やはり後ろから数えたほうが断トツで速い。トホ。でも、思っていたほどは悪くなかった。いや、決して強がりではなく。

席について間もなく、KとCが「ちょっと前まで見に行ってくるわ」と立った。開演まではまだ小一時間ある。荷物もあることだし、自分も後で、交代して見に行こう。兄貴と私は、席でよもやま話を展開していた。

20分ほどして2人が戻ってきたので、交代して前へ。ところが、警備の兄ちゃんに止められてしまった。

「チケットを拝見します」

「あ、チケット置いてきたわ」(マジ)

「申し訳ございません。ここ(40列)より前へは、チケットのある方のみお通ししております」

「ちょこっと見て、すぐ戻ってくるだけですよ」

「申し訳ありませんが…」

う~む、残念。今度は向こうのほうが正しいので、あっさり諦めた。KとCが行った時は、多少とも時間が早かったので、そこまで厳しくなかったらしい。ま、仕方ないね。何となく雰囲気は分かったし。

15分前、トイレも済ませて準備は万全。開演の6時を迎える。が、動きはなし。スタッフらしき人が、時々ステージに姿を表すと、あちこちで声援と拍手が起こる。会場に流れるBGMが途切れると、また拍手。何だか分からないが、ドキドキしてきた。

6時20分頃、ようやく客席の照明が落ちる。大歓声。だが、ポールはすぐには出てこない。バロックっぽいのや英国紳士風の衣装をつけた人、インドっぽい人、中国武術系、雑技団系、どう見ても勘違いしてるとしか思えない芸者風の女性…。

謎のプレ・ショー。”ALL YOU NEED IS LOVE”を想起させる地球型風船や大きな花の張りぼてや、「自由」「愛情」などと書かれた巨大提灯などが浮かんでは消えていく。

ポールの発案によるものらしく、おそらく「グローバル」みたいなことを表現したかったのだと思うが、オリンピックの開会式みたいで、凡人には理解できませんでした。

そんなのが延々20分ほど続き、一旦席を立った人の何割かが座った頃、ようやく中央のスクリーンにでっかいカールヘフナー(ポールのトレードマークであるバイオリン型ベース)と手を高々と上げるポールのシルエット! 一度落ち着きを取り戻していた客席が、再び揺れる。

スクリーンがゆっくりと上がり、その裏からポール登場。地鳴りのような歓声がドーム中から沸き上がる。


~つづく~
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by hibinag | 2002-11-17 23:58 | 05-1.Beatles